コルセーア〈上〉 (リンクスロマンス)のレビュー
秀麗な青年と確かな世界感
美麗な表紙イラストとここのレビューを見て、購入したのですが、正解でした。恋愛描写だけでなく、ストーリーの展開と心理描写、戦闘シーンなどなかなか読みごたえありです!。この先生の他の話も読んでみようかな。BL物はあまり読まないのでHシーンはかなり戸惑ったけど。それにしてもカナーレ、素敵ですね。憂いを秘めた、脆くはかなげな様子がたまりません!彼ほどの薄幸の美青年、アサシンはいないんじゃないでしょうか。とにかく読んで損はないと思います。
海賊貴族
世界観がほんとうにしっかりしていて、作者がそれを楽しんでいるのがよく分かります。筆がぐんぐん走っている。超モテキャラのカナーレ様が、いろんなところから耐えず狙われちゃっていて、大変ねーと同情を禁じえません。かなしき性の奴隷であるクールで怜悧な美青年が愛を知る、という話は小生の大好物なのですが、お相手のニヒルなイケメンは背景的なインパクトに欠けるぶん、どうしても受け様にキャラが負けてしまいがち。アヤースの印象がうすいと感じてしまうのは、物語にひろがりがあるだけに惜しいところです。でもね、よくできているから読む目も厳しくなるわけで、この世界を書きたい!伝えたい!という情熱がみなぎるこの作品は、小手先のルーティンワークとは峻別されます。良作。
頑なに心をとざした相手を優しくなく包んでいく男の懐の広さがいい
死にかけていた所を海賊の長に拾われるが、心を閉ざしたまま打ち解けようとしないカナーレが、ある出来事をきっかけに海賊の長の片腕であるアヤースに抱かれる。薬のせいでめちゃくちゃに乱れるカナーレ。うさんくさく思っていたカナーレに対して別の興味を抱くアヤース。カナーレの生い立ちが明らかになっていく過程で、二人の心と体は傷つきながらも寄り添って行く。
カナーレの乱れ方と、アヤースの思わず読んでいるほうが照れてしまうほどのセリフがたまりません。
カナーレの乱れ方と、アヤースの思わず読んでいるほうが照れてしまうほどのセリフがたまりません。
盲目の海賊
複雑な過去をもつ主人公が、その過去の因縁ゆえに陰謀に巻き込まれていく
というのがこの小説の軸になっており、主人公と、主人公の同僚の海賊との
恋愛部分もそれを基盤に発展していくので、物語に恋愛部分がうまく融合して
います。はじめから終わりまで恋愛一辺倒な小説を退屈に感じるなら、この
というのがこの小説の軸になっており、主人公と、主人公の同僚の海賊との
恋愛部分もそれを基盤に発展していくので、物語に恋愛部分がうまく融合して
います。はじめから終わりまで恋愛一辺倒な小説を退屈に感じるなら、この
小説を試しに読んでみるのもいいでしょう。なお、Hシーンは多いのですが、
肉体的描写よりも、主人公の心理的反応や、心を閉ざしていた主人公がしだいに心を開いていく様子を中心に描写されているので、Hシーンの数の多さのわりにはくどさを感じさせません。逆にいうと、さっぱりしたエッチ描写なので、濃厚なものを求める人には物足りなく感じるかもしれません。
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あることがきっかけで自分の過去に周囲を巻き込みかねないと懸念した彼は船を下りようと決意するが、悪魔殺しの異名を持つアヤースはそれを許そうとはせず、カナーレをつなぎとめるため夜毎に彼を抱くようになり……
世界観がしっかりしていて面白かったです。
海賊と国との力関係や戦い方などに特にわくわくさせてもらいました。
硬質なカナーレが徐々にアヤースに突き崩されていく様子も色っぽくてよかった。
ただ、ストーリーに偏りすぎてキャラクターがいまいち立っていなかったような気もしました。
カナーレの冷徹さや、それに隠れた脆さなんかを、もう少し行動でも示してほしかったな、と思います。
アヤースにいたっては、まだどんな男なのかよくわからなかったような……
それでもとても面白かったので、下巻に期待したいです。
カナーレの過去の話である「黎明」も切なくてよかったです。